3塁打は、打者と守備陣と審判団が織りなす芸術!?
私は、写真好きのため動画は滅多に撮らないのですが、なんとなく予感がして千葉ロッテマリーンズの試合を見に行った際に、荻野選手の打席を動画で撮影しました。すると、見事に3塁打。野球の中でホームランよりも3塁打が好きな私にとってとても嬉しいサプライズでした。その動画をYouTubeにアップしてすっかり忘れていましたが、15,000回以上も再生されているとのこと。面白いですね。
さて、プロ野球でホームランは、2020年は1,288本。一方、3塁打は217本。。。圧倒的な希少価値です。そして、あの俊足の荻野貴司選手をもってしても、2010年から2020年の11年間で放った3塁打は21本。この動画を撮影した2013年は3本しか3塁打を打っていない。なんと幸運だったのでしょう。
ちなみにイチローさんは、日本プロ野球の9年間で23本。うち1本は、神戸で見た記憶があります。その後のメジャーリーグの19年間で96本も打っているので、やはりとんでもない選手だったのだと思います。
さて、どうして3塁打は芸術の様にステキなのでしょうか?この動画に守備陣や審判団が入っていないことが悔やまれるのですが、3塁打が一番、多くの選手や審判が一斉に動き出すのではないでしょうか?四球なら、バッターが1塁に移動するだけです。ホームランなら、バッターがダイヤモンドを1周するだけです。しかし、3塁打の場合は、当然ながらバッターランナーが1塁を蹴り、2塁を周り、3塁に滑り込むという迫力の走塁を見ることができます。一方、守備側の選手達は、ボールの到達点から、外野手、内野手が3塁にとの間に一直線に並びボールを繋ぎます。そして、極め付けは、審判団。シチュエーションによりますが、バッターランナーが反時計回りに走っていく姿を確認しながら、バッターランナーの反対方向(時計回り)に移動します。(クロックワイズ)気が付けば主審が3塁のアウト・セーフの判定をし、1塁の塁審がホームでアウト・セーフの判定をしています。まさに反時計回りと時計回りと一直線が織りなす「僅か10秒間の芸術」。ぜひ、グランドでじっくりご覧ください。