「宮本慎也杯」って、素晴らしい!
宮本慎也杯は、開会式や閉会式に元ヤクルトスワローズの宮本慎也さん自らが野球教室を開催されることが多い野球大会。とても素晴らしい大会です。
何が素晴らしいかと言うと「バントは禁止」という特別な規則があります。監督によっては、バッティングが苦手な子は犠打をさせられることが多く、バントばっかり・・・というチームもあると思います。しかし、宮本慎也さんが描く学童野球は、「全員、思いっきりバットを振る!」です。チーム内では、監督が絶対というルールがあると思いますが、宮本慎也杯の試合の時だけは、バントに関しては、監督にサインを出させないという、実に愉快な大会です。さらにリトルリーグ同様に投手の球数制限もできました。
主催は、東京新聞様、日刊スポーツ様、後援は東京中日スポーツ様ですが、現場での運営は、特別協賛のアルパインマーケティング様が行っておられるので「アルパインプレゼンツ 宮本慎也杯 学童軟式野球大会」と名付けられています。
大会理念も実に素晴らしく、HPには、「学童軟式野球を通じて子供達に野球の楽しさを教え、少年・少女の健全な育成を目指します。また、子供だけでなくすべての子育て家族の幸せを創造します。」と記載されています。「家族の幸せ」まで気を配る素晴らしい理念です。大会理念は、以下のサイトの下の方に記載されております。
だからというべきか、毎試合、負けてしまったチームの中から1名に「宮本慎也賞」が授与されます。自分を犠牲にしてチームを引っ張っているキャプテンだったり、ベンチから大きな声を出してチームメイトを鼓舞している控え選手だったり、ずっとボール拾いでチームに貢献している下級生だったり。。。決してホームランバッターだからとか、エースだからという理由ではなく、試合に出られないけれど、チームに貢献している選手が選ばれることが多い印象です。
そして、レンズを通して、思いがけず「宮本慎也賞」を受賞することになった選手の表情をカメラに収めさせていただくことが私の楽しみでもあります。「祝福された美しい瞬間」があります。チームは負けてしまったけれど、陰の努力にスポットライトがあたる時間があります。きっと、帰りのクルマの中で、自宅に帰ったときに、その選手はお父さん、お母さんに言うでしょう。「今日ね、宮本慎也賞をもらった!サイン入りボール!」その報告を聞いた家族はきっとこの上ない「幸せ」を感じることでしょう。
(撮影機材:キャノン EOS-1DX Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM))