【学童野球の写真撮影例】「宙に浮かぶバット」を撮る!

無心で振り抜いたバット。手に残る心地よい感触。レフトへの大きな当たり。打球の行方を目で追う選手。そして、バッターの手から離れた「バット」。そのバットにまるで魂が宿っているかの様。バット自身も打球の行方を確かめるため、ゆっくりと宙に舞い、まるでその場で漂っているかの様な写真になりました。

(撮影機材:キャノン EOS-1DX Mark II  EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM))

写真は時の流れを切り取り、動きを止める道具だと思っています。動画を撮影して鑑賞することは最も優れた思い出の保存方法であると考えます。しかし、動画では、再生するためにちょっとした手間がかかります。見ようと思わない限り見ることができないものでもあります。写真の場合は、スマホの待ち受けにすればいつでも、例え見る気がなくても見ることができますし、自宅に飾ることで、ゆったりと眺めながら思い出にひたることが可能です。

ただし、写真には動画の様な動きがないため、私の写真はできる限りボールを写真に写し込み、選手がそのボールをキャッチしようと動き出すかのような写真になるように心がけています。打者の場合も投手が投げたボールを写真に写し込み、ボールを打つ瞬間を一番大切にしています。そうすることで、その後の走塁、味方ベンチからの歓声、グランドを駆け抜ける姿を連動して思い出していただけるのかなと思っております。

そんな中、この写真にはボールがありません。しかし、宙に浮くバットが妙に気になりました。バットは野球選手にとってとても大切な相棒です。(相棒って、棒なんですね。バットも棒です。)もし、バットがアニメの世界のように生きていたら、このバットは「行ったね!」と選手に囁いているのではないでしょうか?選手より高い位置でボールの行方を確認し、選手をナビゲートしているような。。。

現実は、そんな空想の世界の様なことはありませんが、遠くボールの行方を追う選手の表情と宙に舞うバットが同時に写り込んでいる写真は、ボールが写り込んでいなくても大好きな写真です。

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