【グランドに宿る神】グランドへの挨拶に見る野球道
子どもが小学2年生で野球を始めたときに驚いたことの一つに「グランド挨拶」があります。練習が始まる前、練習が終わった後にグランドに感謝を込めて挨拶をします。さらに年末と年始にはグランドの大掃除だけではなく、各塁・自分のポジションに塩をまいてお清めをしたりしました。グランドには野球の神様がいるからだそうです。私自身は、バスケットボール部に所属していたため、塩を巻いた経験はありません。
しかし、現在(2022年5月)、ロシアがウクライナに侵攻し、ウクライナの子ども達は、スポーツどころか命すら危ない状況が続いています。その様なことを思うと、この平和な日本で野球ができること自体が奇跡に近い気もしますし、グランドのみならず野球ができるすべての環境に感謝の気持ちがいっぱいです。
当の子ども達も同じ気持ちなのか、イニングが変わり守備につこうとグランドに入るたびに「グランド挨拶」をしている野球少年を見つけました。本人が自ら始めたのか、お父さんの指導なのかは分かりません。しかし、1イニング、1イニング、礼儀正しく挨拶をしてから守備につきます。そんな姿を見て、現在の日本の「平和」という奇跡に「感謝」の気持ちを持ち続けたいと思います。
レンズ越しに子ども達がそんな大切なことを思い出させてくれました。
(撮影機材:キャノン EOS-1DX Mark II EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM))
カメラ設定は、こちらでご確認ください。
なお、日本には「八百万の神」という言葉があるように様々なものに神様が宿っていると考えるは普通のことの様です。これは、昔から稲作や漁を通じて生きてきたことに関係している様です。台風や干ばつで稲が取れなかったり、海が荒れて漁に行けなかったりすることで生活が危うくなります。そんな自然の脅威を回避できないかと山や岩や木などにも神様が住んでいると信じお祈りをしてきたから、グランドにも神様がいると思うのもある意味自然なことのように思います。(最初は、びっくりしましたけれど。)
そんな八百万の神たちは、旧暦の10月には出雲の国に集まるそうですが、グランドの神様も出雲でベースボールを楽しんでいるのでしょうか。。。